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警察の賄賂 1998/4/24

今日の出来事だったのですが、会社の人たち4人で一台の車で出先から会社に戻る途中、交差点の赤信号で止まりました。すると左の方から何人かの婦人警察官があやしい車はないか見てまわっていました。私たちの車の横にも来て、道路の端に止めろと言ってきました。運転していたのは、私の前任者の日本人です。免許も持っています。婦人警察官は車の後ろの窓に貼ってあるステッカーを見てなにやらいちゃもんを付けてきました。現地人も同乗していましたので、通訳してもらうと、年に2回車の排気ガス整備をしなければならないそうで、それをやってないので違反だと言ってきました。運転者は「ではどこに罰金を払いに行けばいいか」と尋ねると、婦人警察官はもう銀行はしまっているとかなんやらかんやら言って、30分ほど交差点手前で押し問答となりました。なかなか違反キップを切ろうともしないので、私も不思議に思っていました。すると婦人警察官は金(賄賂)をくれと言うのです。運転者の重要書類を婦人警察官が持っていたので逃げるわけにもいかず、しぶしぶ我々は150ペソ(約2300円)を払いました。すると婦人警察官は書類を返して、領収書を発行するわけもなく、違反キップもきらずにさっさと立ち去ってしまいました。私はそのとき、メキシコ警察に対する信頼を失墜してしまいました。日本なら考えられないことだし、警察官が平然と賄賂を要求すること自体、私はあきれてしまいました。アメリカでもこういうことはときどきあるそうです。今日の教訓で私は一つ覚えました。警察に車を止められそうになったらすぐ振り切って逃げろということを。

 

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