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メキシコの国民性 1998/6/25

私がこちらに来て、まだ2ヶ月ほどしかならないので、本質はまだつかめていないでしょうが、今まで接してきた人たちとの間で私が感じたことを書いてみたいと思います。

 

メキシコには白人や混血、先住民と様々な人種の人がいます。肌の色や体格もいろいろです。でも、みんなたいへん愛嬌があって人なつっこさを感じます。これは日本人に対してなのかもしれません。メキシコの人は一般にアメリカ人を嫌っています。アメリカ人がメキシコの人を馬鹿にするからだそうです。だから野球もメキシコは嫌いな人が多いです。

 

時間や期限、約束といったことには、ちょっとルーズです。「この仕事、明日までにして下さい。」と言うと「はい」と返事はしますが、期限までに出来ることはまれです。遅刻しても「道路に木が倒れてきて通行止めになった」とか会社を休んでも「おじさんが死んだ」(過去に3回死んでいる)とか見え見えのうそを平気でつきます。正確、整理整頓、清潔という文字もメキシコにはないのかなと感じることもしばしばあります。

 

今、ある製品の生産を下請会社にやってもらっていますが、たびたび会社を訪問して製品を見てないと、すぐ品質が下がります。こういう調子ですから仕事はなかなかスムーズに進みません。会社の中でも外でもです。でも日本のようにカリカリしたりイライラしたりしている人を見たことがありません。みんな大らかな性格の人ばかりではないかと思ったりもします。(車の運転だけは荒いです)これは気候がカラっとしていて、過ごしやすいということも影響しているのかもしれません。

 

ということで仕事はスムーズではありませんが、接しやすく親しみやすい人達ばかりで、日本にはない、良い面もたくさんあるようです。

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